複合機とパソコンをつなぐ設定をしよう

パソコンにあまり詳しくない人は、設定という言葉だけで、「難しそう」と思ってしまい、ここで手が止まってしまうかもしれません。販売店などが設定まで終わらせてくれることもありますが、自分自身でも設定ができるようになっておいたほうが、いざというときに安心です。

社内のどのパソコンからもプリントアウトができるように設定をすれば、業務効率が上がります。パソコンとの接続について、簡単な手順を紹介したいと思います。

パソコンと複合機は、LANケーブルや無線通信を使って接続します。有線のLANケーブルを利用する場合は、ルーターと複合機それぞれの差込口にケーブルを差し込みます。無線LANを使用する場合は、ルーターのSSIDとパスワードを複合機に入力して接続を完了させます。

多くの機器は、接続と同時にＩＰアドレスを自動で取得するので、下記のような細かい設定が必要な場面はほとんどありませんが、念のために確認をしておきます。

使用しているパソコンのOSとIPアドレスを確認しましょう。OSは、WINDOWSの場合は、「スタート」で左クリック、「コンピューター」で右クリック、「プロパティ」で左クリックをすると確認をすることができます。ここで、OSの種類とビット数をメモしておきましょう。

次に、IPアドレスの確認です。IPアドレスとは、インターネット上の住所のようなもので、パソコンと複合機を同じIPアドレスに設定し、同じネットワークで利用できるように設定をすることが必要になります。

IPアドレスのパソコン側での確認方法は、「スタート」で左クリック、「すべてのプログラム」で左クリック、「アクセサリ」で左クリックし、「コマンドプロンプト（パソコンに様々な命令する機能）｣を起動させます。真っ黒な画面ですが、怖がらないでください。そこに、「ipconfig」と打ち込んでください。

そうすると、いくつかの項目が表示され、下のほうに移動をしていくとIP-v４アドレスと書かれている部分があるので、そこに出ている数字（.ドットで区切られた４セットの数字）をメモしてください。

次に、複合機側の設定です。モニターに出ている設定のアイコンから、「設定」「ネットワーク設定」と順番に押していきます。IPアドレスの数字を、先ほどメモしたパソコン側のIPアドレスと揃えてください。ただし、一番右の３桁の数字だけは任意のものをいれてください。

これで、パソコンと複合機が同じネットワークで共有されました。例えば、198.162.255.100がパソコンのＩＰアドレスの場合は、198.162.255.までは同じものを入力し、最後の３ケタは任意の数字を入力します。

設定方法はOSのバージョンや複合機の機種などによって異なる場合がありますが、一般的な手順は上記のような流れになります。

次に、パソコンで複合機が利用できるようにドライバをインストールします。（ドライバは、新しい機能を使えるように橋渡しをしてくれるものです）購入時に、付属のCD-ROMがあればそちらを利用し、無い場合はインターネット上からダウンロードをする必要があります。

ここでは、インターネット上からの手順について、お伝えします。

まず、複合機のメーカーサイトに行き、「ダウンロード」または「サポート」に進んでください。そこから、「ドライバのダウンロード」まで進んでください。インストールしようとしている複合機を検索します。機種名を検索窓に打ち込み、表示させます。「ダウンロード」をクリックして、パソコンに保存します。

ダウンロードされたソフトを起動させると、あとは画面上の手順に従って進んでいきましょう。ネットワーク設定がうまくできている場合は、複合機の名前が出てくるので、それを選択すればすぐに設定が完了します。

もし画面上に複合機の名前が出てこない場合は、手動で設定をする必要があります。IPアドレスや複合機の機種名を打ち込んで、インストールを完了させてください。

最後に、接続テストをします。「スタート」から「デバイスとプリンタ」へと進み、先ほど設定をしたプリンターを探します。右クリックをして、「プリンターのプロパティ」に進んでください。

「全般」のタグの下部に、「テストページの印刷」のボタンがあるので、押してみましょう。これで、うまく印刷ができれば、設定の完了です。うまくいかなかった場合は、もう一度設定からやり直してみてください。

パソコン関連の接続設定は、知らない単語や言葉が飛び交うので、ついつい億劫に感じてしまう方も多いと思います。もともと社内でネットワークが構築されている場合は、共有パソコンからの設定をすればすぐに使用が可能になります。

ネットワーク上で複合機を利用すると、接続エラーなどで印刷ができないことがあります。もし、印刷を押しても印刷が実行されないなどのエラーが表示された際には、上記の接続状況を確かめてみてください。