複合機の設定を業者に任せたときにかかる費用

複合機を導入したときには使えるようにするための諸々の設定をする必要があります。設定は自分で行うこともできますが、購入やリースなどのときには業者に任せることも可能です。正しく設定するためにはプロに任せた方が良いという考え方もあるでしょう。

業者に諸々の設定を任せるとどの程度の費用がかかるのでしょうか。設定の種類や内容、複合機の導入の仕方などによる違いも考慮してケースバイケースで把握しておくことが大切です。

新品の複合機を購入して保守契約を結んだときには複合機本体の初期設定については作業員に行ってもらえるのが一般的です。その費用がかかる場合にも購入費用や設置費用に含まれているので別途請求されることはあまりありません。

しかし、パソコン側の設定については適宜行う必要があります。パソコンなどの端末から複合機に接続してプリンターやスキャナー、FAXなどの機能を使えるようにするにはドライバーを入れた上で、個々の機能ごとに設定をしなければなりません。

使い勝手の良い形に初期設定からカスタマイズするのにはかなりの労力がかかる場合もあります。しかし、保守契約を結んでいるときには各種設定を業者に依頼してもサービスしてもらえることが珍しくありません。

厳密に言えば、設定するためのマニュアルを提供してもらうことができ、それを見て各自が設定を試みてわからないところがあったらサポートしてもらえるという形が一般的です。

ただ電話などでサポートを受けられるだけでなく、作業員が来ているときであれば設定を終えてもらえることもあるのが特徴です。保守契約をしてくれる顧客はメーカーにとっては優良顧客であり、サービスも徹底して行ってくれる傾向があります。

そのため、複合機の設定費用は実質的には無料ということになる場合が多いのです。もともとメーカー側が設置時の設定費用を無料と提案する場合もあるので、新品を購入するときには基本的には保守契約を結んでおけば設定に費用も労力もかかりません。

保守契約をせずに複合機を購入することにした場合には本体の設定はしてもらえてもパソコンなどの端末の設定までは行ってもらえません。通常はメーカーまたは販売店に依頼して設定をしてもらうことになります。

購入のときには数台までなら無料で設定してくれるサービスをしていることもあるので、内容を確認した上で購入する販売店を決めるのも賢い方法です。それ以上の台数になる場合や、設置をした日以外に設定を依頼する場合には別途費用がかかります。

販売店によって価格設定は異なりますが、プリンター、スキャナー、FAXのそれぞれの設定について1000円から4000円程度となっているのが通常です。これは一台あたりの費用なので台数が多い場合にはかなりの費用がかかります。

販売店によってはパッケージ価格でサービスをしていて、三つとも設定をする場合には安上がりになることもあるのは念頭に置いておくと良いでしょう。

通常はドライバーさえインストールしてしまえばプリンター、スキャナー、FAXをそれぞれ使えるようにするだけならそれほど大きな手間はかかりません。

このようなサービスを利用するメリットは、カスタマイズまで終えてくれることなので、どのような形で現場で運用したいかを明確にした上で設定を申し込むのが肝心です。

一方、リースで複合機を導入した場合にも保守契約をしない場合と同様の傾向があります。導入した時点で使用することが決まっているパソコンなどのうち数台については設定をしてもらえますが、それ以上は有料という仕組みです。

しかし、購入する場合に比べると対応してくれる台数が多めになっていることがほとんどであり、小規模なオフィスであれば全ての設定をしてもらえることもあります。

別途依頼するときにかかる費用についても購入の場合とあまり変わらず、それぞれの設定について数千円がかかるのが相場です。

また、どちらの場合でも購入あるいはリースを依頼した業者以外に設定を依頼することもできます。設定費用については相場に違いはないものの、出張費用を別途請求されることがあるので気をつけなければなりません。見積もりを取った上で依頼するのが安全策です。

複合機の設定を正しく行わないとパソコンなどから効率良く機能を使うことができませんが、設定を業者に依頼すると通常は費用がかかります。

保守契約を結んだときにはサービスで対応してくれることが多いものの、保守契約をせずに購入したときには自前で設定するのが一般的になっています。

購入したときやリースのときには数台分まで無料でサービスしてくれる場合が多いですが、それ以上の設定を依頼するとパソコン1台あたり数千円の費用がかかるので注意が必要です。